器の「写し」に仕事の根幹を置く赤木さんは、自然そのままの姿まで目を向け、それ対する細やかな理解が生み出したのが「stones 」というシリーズです。
その中に石の形をそのまま写し取るやり方を、脱乾漆という古代の技法で実現したのが「空石」です。
「まず石をラップに包んで、上から麻の布を漆と膠で貼り付ける。何重にもして硬くなったら、いちばん直経の大きいところに刃物を入れて上下に割って、中の石を取り出す。ラップを外したら、石はキレイなまま出てくるので、海に戻してあげる。分かれたところを漆でくっつけて、上から更に布を重ねていく。
そうすると中は空っぼなんだけど、石の形をそのまま写し取ったものができあがる。それを空石(からいし)と名づけた。」(赤木明登)
空石・紙衣
¥30,000価格
消費税込み
仕上げ:輪島紙衣
サイズ
A:13*12.5*5cm
B:15.5*11*4.5cm