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能登半島を舞台に、さまざまな人やお店を紹介する、年4回発行の季刊情報誌『能登』。

その最新号である vol.59(春号)では、「海辺の食堂 杣径」が紹介されているほか、『工藝とは何か』の著者・赤木明登さんによる最新の思いとして、「工藝的復興」についての一文も掲載されています。

 

工藝とは、その土地の風土と人々の協働に根ざした水平的なつながりと、その土地で培われてきた歴史と記憶に紐づけられた垂直的なつながりと、二つの連続性の結節点に現象している。ひとりひとりの工人は、全体の中での部分(交換可能なもの)になるのではなく、連続性に基づいたかけがえのないもの(交換不可能なもの)になることで工藝的世界は成立している。そこから生まれてくる作物(工藝作品)は、日本人の精神性を支えるために、この世界に具体的な造形物としてあらわれる。それは生命への感謝と祈りの象徴であり、同時に人の精神を救済するものである。斯く工藝性に基づいた復興を目指したいと、ぼくは思う。

                                    ーー赤木明登

 

【目次】

● 緊急報告 奥能登農家の悲痛な叫び

地震と豪雨の二重被害。農地と水利施設に大打撃。
危機感を抱えて迎える、2度目の春

㈲すえひろ(珠洲市)/㈲川原農産(輪島市町野町)
粟蔵水稲㈱ (輪島市町野町)/㈲ファーマー(輪島市門前町)
農事組合法人 モロオカエーシー (輪島市門前町)

●千枚田日記(2025年春)

震災二年目、「場」をつくる

【報告】堂下真紀子(白米千枚田愛耕会 広報)

●故郷から離れて(その2)

GDP神話からの脱却
文:谷口江里也

●能登半島地震後に思う事

「工藝的復興」でなければならない
文・写真:赤木明登

●オープンスペシャル

「コミセン・マリンタウンBASE」(輪島市)
厨oryzae/中華食堂北京(七尾市)
食事処&café 海とオルゴール 和倉店(七尾市)
恋路アルバカレー(能登町)
復興アウトレットギャラリー一客屋 遊庵(松本漆器店)(輪島市) naturalsweets minotta.(輪島市)
うつわと自然食品 みちいる(輪島市)
じャりんこラーメン珠洲店(珠洲市)
森の喫茶店 OUT DOOR RESORT 891(羽咋市)

●移住定住

アンビズ㈱代表取締役社長 安用寺玲生さん 東京都→珠洲市
「Fiorochiari」桶谷 晃さん 東京都→七尾市
「三井剥製」代表 上野郁代さん 東京都→輪島市 

●NEWS

  • 能登の本棚
  • 被災地からのミニレポート 最終回 藤平朝雄
  • (再掲)〈伝説の風景〉 西山郷史
  • スローライフじゃない能登22 堂下真紀子

季刊『能登』vol.59・春号

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